メイド喫茶部・関西版

■感想

読むのに何時間もかかる小説やゲームを映画という約２時間の枠に収め、なおかつ何もしらない人々が見ても理解可能なシナリオを製作する事は、途方もなく大変な作業だと思う。

以前、映画版AIRを見た時の期待の裏切られ方といったら、筆舌に尽くし難いものがあった。

その後、アニメ版のAIRの方が、１２話×２０分＝２４０分（４時間）の方が、遥かに素晴らしく感じた。



知り合いの『ひぐらし』フリークからも、「あれは"ひぐらし"ではない！」と伺っており、正直あまり期待していなかった。

しかし、抵抗感もなくすんなり観る事ができた。

理由を考えてみると、舞台がアニメではなくドラマ（＝現実世界）になった事で、ゲーム版やアニメ版のしがらみから開放され、純粋に映画版の世界に引き込まれていったように感じる。

だから、レナ（松山愛里さん）、魅音（飛鳥凛さん）、梨花（あいかさん）、沙都子（小野恵令奈さん）が明らかにゲーム版と異なる風貌であっても、「現実世界ではこうなるんだ」と妙に納得することができた。

レナの「･･･かな？かな？」も、現実的に違和感の無い言い回しだったし、沙都子の粗雑な口調も納得できた。

なんといっても、その美しい景色とカメラワークが非常に素晴らしかった！！


･･･でもやっぱりお金を払って見たいとは思わなかった･･･
:-P